この夏、長津研究室が東京に出張します。
東京都及びアーツカウンシル東京等が主催するイベント「TURNフェス5」の一環で、以下のゼミを開催します。
*公式サイトなどで紹介が追って公表される予定です。ぜひそちらもご確認ください。
公式サイト: https://turn-project.com/
公式Facebookページ: https://www.facebook.com/turnproject/
タイトル
「わたしたち」の場所を考えるゼミ「in/ex-clusion」
日時・場所など
日時:2019年8月17日(土)10:00〜16:30
場所:東京都美術館(東京都台東区上野公園8-36) ロビー階 第1・第2公募展示室
TURNフェス5 会場内特設スペース
入場:無料
主催:東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京・東京都美術館、特定非営利活動法人Art’s Embrace、国立大学法人東京藝術大学
コンセプト
芸術の場に、あらゆる立場の人々を包摂するのは難しい。
でも、その場にいる一人ひとりのことを大切にしながら、場をつくることはできる。
ただ目の前にいる人と、面と向かってやりとりすることであり、
そこにある豊かさを見つけ出すことであり、それを丁寧に言葉にしようとすること。
それも、小さな声を聞き逃さないように気をつけながら。
今回はそんな「わたしたち」のためのゼミを開催します。
現場の声から考え、考えが集まる場をつくり、残し、つなげるために。
プログラム
- 10:00〜10:30 レクチャー
- 今回のゼミにこめた思いや、基本的な考え方についてお話します。
- 全体構成・進行:長津 結一郎
- 10:30〜12:00 ゼミ1「ことばをつくる」
- ひとことに「ことば」といってもいろいろな形があります。短歌、映画という手法でことばを洗練させて表現していく中で、そこに多様な人たちが関わることが、どのような意味を持つのか、そこでこぼれおちるものにどう向き合うかについて、ともに考えます。
- ゲスト:鈴掛 真(歌人)、犬童 一利(映画監督)
- ききて:長津 結一郎
- 12:30〜14:00 ゼミ2「ものをつくる」
- 人がなにかを表現しようとしたときに生まれる「障害」に対して、さまざまな技術を使ってそれを乗り越えようという試みがあります。そこで乗り越えているものは何で、そこで乗り越えられないものは何か。具体的な活動を通じて考えます。
- ゲスト:金箱 淳一(神戸芸術工科大学助教)、島影 圭佑(オトングラス代表)
- ききて:長津 結一郎
- 15:00〜16:30 ゼミ3「じぶんをつくる」
- 表現することは、人にとってエンパワメントの機会になると同時に、人にとって意識が変わるきっかけになるものでもあります。さまざまな生きづらさに直面しながら表現に取り組む方たちとともに、自分をふりかえるものとしての表現について考えます。
- ゲスト:入江 杏(ミシュカの森 主宰/上智大学グリーフケア研究所非常勤講師/世田谷区グリーフサポート検討委員)、新澤 克憲(「ハーモニー」施設長)
- ききて:長津 結一郎
ゲストプロフィール
鈴掛 真(歌人)
1986年2月28日生。愛知県春日井市出身。東京都在住。名古屋学芸大学メディア造形学部卒業。短歌結社「短歌人」所属。第17回 髙瀬賞受賞。著書に、歌集『愛を歌え』(青土社)、エッセイ集『ゲイだけど質問ある?』(講談社)、フォトエッセイ『好きと言えたらよかったのに。』(大和出版)がある。2019年よりワタナベエンターテインメント所属。
犬童 一利(映画監督)
1986年生まれ。神奈川県出身。長編デビュー作『カミングアウト』が東京や香港の国際レズビアン&ゲイ映画祭にて上映され話題になる。2016年『つむぐもの』で全国デビュー。2018年、人気作家の森沢明夫氏の小説『きらきら眼鏡』を実写化。2作連続で世界12大映画祭の1つである上海国際映画祭に正式出品となった。現在、新作の準備中。監督作に、『カミングアウト』『早乙女4姉妹』『つむぐもの』(出演:石倉三郎/キム・コッピ/吉岡里帆/森永悠希他。第19回上海国際映画祭 正式出品)、『きらきら眼鏡』(金井浩人/池脇千鶴/安藤政信/古畑星夏/杉野遥亮/片山萌美他。第21回上海国際映画祭 正式出品)など。
金箱 淳一(神戸芸術工科大学助教)
1984年長野県北佐久郡浅科村(現:佐久市)生まれ。博士(感性科学)。情報科学芸術大学院大学[IAMAS]修了後、玩具会社の企画を行う傍らで障がいや年齢に関係なく、共に音楽を楽しめる「共遊楽器(造語)」の制作を開始。玩具会社退職後は、女子美術大学助手、慶應義塾大学大学院研究員、産業技術大学院大学助教を経て現職。音情報を視覚情報・触覚情報に変換するアプローチで作品を展開し、現在も当事者と連携を取りながら改良を進める。
島影 圭佑 (株式会社オトングラス 代表取締役)
父の失読症をきっかけに文字を代わりに読み上げてくれる眼鏡の研究開発を始め、オトングラスを設立。現在は視覚障害者をはじめとした文字を読むことに困難を抱える人々を対象に製品開発と普及に取り組む。筑波大学助教を兼務し平行して基礎研究に取り組む。金沢 21 世紀美術館での企画展「lab.1 OTON GLASS」を開催、ドバイ、台北、香港など国内外のグループ展にも参加し、研究開発の過程を市民に開く実践を行う。
入江 杏(ミシュカの森 主宰/上智大学グリーフケア研究所非常勤講師/世田谷区グリーフサポート検討委員)
国際基督教大学(ICU)卒業。2000年末、八年間の英国生活から帰国した途端に、世田谷一家殺人事件により、隣地に住む妹一家四人を失う。犯罪被害の悲しみ・苦しみと向き合い、葛藤の中で「生き直し」をした体験から、「悲しみを生きる力に」をテーマとして、行政・学校・企業などで講演・勉強会を開催。「ミシュカの森」の活動を核に、悲しみの発信から再生を模索する人たちのネットワークづくりに努める。著書に「悲しみを生きる力に~被害者遺族からあなたへ」(岩波書店)、絵本「ずっとつながってるよ~こぐまのミシュカのおはなし」(くもん出版)他多数。
新澤 克憲(「ハーモニー」施設長)
広島市生まれ。デイケアの職員や塾講師を経て1995年よりハーモニー施設長。だれの心にもある差別を歌うパンクロックバンド「ラブ・エロ・ピース」のギタリストとしても活動中。
ハーモニー公認ブログ:https://harmony.exblog.jp
超・幻聴妄想かるた特設ページ:https://harmony.exblog.jp/238582094/
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